ロジカルシンキングのフレームワーク

「フレームワーク」とは、マーケティングの3Cや4Pなど、世の中によく知られたビジネスを分析する枠組みの総称を指します。

もともとは「フレームワーク」は「骨組み」や「枠組み」を表す英語です(framework)。そこから転じてビジネス上の用語になりましたが、広い意味ではロジカルシンキングで考える際の「枠組み」を指し、狭い意味では、上述の通り考える際の枠組みの中でも世の中に知られているものを指します。

たとえば、ロジカル・コミュニケーションにおいては、主張を裏付ける根拠を並べる際に、フレームワークを使うことでより説得力がでます。
もしくは、ロジカルシンキングを使った問題解決においては、問題の箇所を特定するためにロジックツリーで分析することが多いものですが、その際にもフレームワークを知っておくと、分析が容易に出来ます。実際、MECEを説明するときに使った、「利益=売上-費用」というのも、立派なフレームワークです。

知っているだけでは意味がないフレームワーク

狭い意味でのフレームワーク、すなわちビジネス上でよく知られた枠組みは、単に「知っていればいい」というものではありません。むしろ、それらを使ってどのように分析するか、もしくは自分の意見を整理するかが重要で、この意味においてはロジカルシンキングをする際の「ツール」(手段)と考える方が適切です。
しかも、フレームワークにははやりすたりがあり、一世を風靡した用語がアッという間に忘れられてしまうことも少なくありません。
たとえば、MOT (Management of Technology:技術経営)は、社内の技術を使って設ける仕組みをつくると言うことで2000年代中盤に大いにもてはやされましたが、そのブームはわずか数年。2010年代になるとほとんどと言っていいくらい聞かなくなりました。
と言って、技術経営の重要性自体が失われたわけではなく、ここでもやはり単語として知っている、知らない以上にその本質を理解することの必要性がうかがえます。

押さえておきたい8大フレームワーク

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とは言っても、時代を経ても廃れない、いわば「古典」とでも言うべきフレームワークはあるもので、それらの中でも8つのメジャーなものをまとめたのが「ビジネスの8大フレームワーク」です。

と言うのがそれで、ビジネスパーソンであれば最低限このくらいは知っておきたいものです。

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