対外、対内、市場選択で戦略を説明するのがトライフォースモデル
戦略のトライフォースモデルとは、企業の「戦略」を下記の三つの要素で表すものです。
- 対外的に何を提供しているか:誰に、何を、どのように提供しているか
- 内部でどのような工夫があるか:差別化された商品やサービスを生み出すために、どのような工夫があるか
- どの市場で闘っているか:どの業界で、誰を競争相手として闘っているのか
企業の戦略は、幅広い概念であるが故に、その定義はいろんな人がいろんな形で述べています。「戦略とは集中と選択である」、「戦略とはヒト・モノ・カネなどにリソースの展開方補である)」などなど。トライフォースモデルはその中のひとつであり、汎用性が高く具体的であるという特徴があります。
ロジカルシンキングと戦略の説明
ロジカルシンキングという感手では、トライフォースモデルは企業の戦略を説明しているのに適しています。すなわち、「○○社の戦略は□□である。具体的には、対外的には△△、内部では◇◇、市場は▽▽だ」のように、企業の戦略を説明する根拠を並べる際の枠組みとして適しています。他のフレームワークとの比較で言うならば、マッキンゼーの7Sは網羅感が高いものの、逆に根拠の数が多すぎて言いたいことが分かりにくくなってしまいます。一方で、マーケティングの3Cは、視点が外部に向いているだけに、内部の説明が不十分で、枠組みとしては狭くなっています。したがって、MECE感がありながらも3つの要素に集約されているという観点で、トライフォースモデルは優れています。
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