「企画にロジカルシンキングが必要」と聞くと、ちょっと意外に思うでしょうか?

そんな意外さを払拭して、「なるほど!」と思わせてくれる本がこちら。

榊原 広著、企画力の教科書―アイデアよりもストーリー

実は、企画というのは「プラスアルファ型問題解決」と位置づけられ、アイデア勝負ではなく、理屈によって成り立っているのが実感できます。

●企画力の要素
 企画の中身そのものを考えるプランニング
 考えついたプランを企画書という商品に変えるための企画書作成
 その商品を買い手にアピールするためのプレゼンテーション

●企画力が本当に必要とされるのは、「どうやるか」という問題ではなく、「何をやるべきなのか」という場面だ

●プランニングの基本パターン:5つのステップ
1. 目標の確認
2. 現状の把握
3. 問題点と機会の抽出
4. 課題の設定
5. 課題解決策の作成
→目的はない
→Whyを5回によって目標を設定できるか?

●企画作業の多くは、本質的に正しい答よりも、発注者の考えを代弁したり整理することの方が重要だったり、受注者という第三者の立場を利用してあえて「いいにくい提案」を投げかけることを求めたりしている場合も少なくない

●優れた企画を立てられるプランナーは「耳がいい=人のいうことにきちんと耳を傾ける態度」が身に付いている
「素直に情報を聞けば聞くほど、回答ははずれにくくなる」からである

●プランニングの作業…そこで最初にしなくてはならないのは、まずは情報収集だ。

●とにかく、情報を集める段階では、…立ち止まって考えることではなく、とにかく「集める」という物理的な行動力なのである

●ビジネスシーンで役に立つプランは、ピンポイントの優れた「アイデア」ではなく、「全体を通してストーリーが整然としていること」が多い

●「自発的に努力を続けるためにはどうしたらよいのか」、についても触れておこう。そのために大切なのは、「丸腰で臨まない」ということと、「できる限り主導権を握るようにする」ということだ

●オリエンテーションに先立って…「何に関してのオリエンテーションなのか」の確認をすること…できるだけ発注者本人に確認するように努めたい。なぜなら、オリエンテーションの招集をする担当は、発注者本人でないことが多いからだ。彼らは、発注者の部下であったり、こちら側の連絡担当者であったり、基本的には伝言を伝えることが役割の人間である。当然彼らは中身よりも「スケジュール」や「コスト」の段取りに目がいきがちで、中身そのものに関して、理解が深いというわけではない

●オリエンテーションの際に必ず聞き取らなくてはいけないのは、「依頼されている作業のゴール目標はなんであるのか」という点と、「その際の与件はなんであるか」の2点だ。

●オリエンテーションの締めくくりに、必ずしなくてはならないのが、「一通り、オリエンテーション内容を再確認する」という手続だ

●仮説を抽出する。…時に大切なのは「回答」を発見することではなく、回答を見つけるために必要な、「課題」の方向性について、だいたいの見当をつけることだ。

●マインドマップ。「なぜ、この目標が設定されるようになったのか」、その理由を目標の周りに書いていくのである。…次に、それぞれの理由が、なぜ浮かびあがってきたのか、その背景にあると思われる理由を書きだしてみる

●「すべての情報を俯瞰し、関係を発見し、積み上げていく」という能力は、優れたプランナーになるために、不可欠な能力なのである。

●プライマリーデータを作成するのは、仮説を立てて二次情報を収集・分析したあと

●全体像が整理されたら、いくつかの問題点に対してプライオリティをつけていこう。大切なのは、そもそもの目標を達成するために「絶対に解決しなくてはならない問題点(や機会)」はなんであるか見極め、確定することだ。

●「誰を、どのような手段によって、どういう状態にしたいのか」。この三つの要素こそ、プランニングのエッセンスである。中でも「誰を」、つまり「ターゲット」をきちんと特定できるかどうかが、役に立つ企画になるかそうでないかの、大きな分かれ目になる。

●ポジショニング。それぞれの軸の両端は、基本的にある基準の「大小」を示さなくてはならない。
「都会的な←→田舎風」のではなく都会的イメージ「大」、「小」、「面白い←→知的な」ではなく知的情報大小

●優れたアイデアは、くだらないアイデアを山ほど考えたあとに、ようやく姿を見せてくれるのである。

●一つのお勧め案と、対抗案、そしてジョーカーとしてのもう1案と言うところまで絞り込む

●企画書の意味として一番大きいのは「企画書を書く人間が、その企画作業の主たる責任を負う」

●表紙タイトルと目次の書き方が勝負を決める

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