金融業界でも改めてロジカルシンキング研修が見直されています。
一昔前ならいざ知らず、最近は規制緩和やインターネットの発達で、商材そのものでの差別化が難しくなっているのがその背景にあるのでしょう。コストもリターンも保証も、あらゆる金融商品が各社横並びに近くなっている中、コミュニケーションこそが金融の価値の源泉であるという考えが、改めて浮き上がっているのでしょう。このコミュニケーションを、早く・正確に行うというのは、他のどの業種にも増して重要なのでしょう。上司への正確な報連相でお客様の情報を伝え判断を仰ぐ、それに応じた素早い意志決定で他社に先駆けてお客様にソリューションを提供する、このような積み重ねが 収益の違いになって現れてくると、お客様や受講者と話していても実感します。
また、部署によってはメールや資料作成をテーマにしたロジカル・コミュニケーション研修を導入される場合もあります。投資銀行系の業務などの場合、早く・正確は当然として、いかにお客様にとって魅力ある提案をして企業価値を高めるか、そのためのコミュニケーションが求められてます。
したがって、ロジカルシンキング研修も、コミュニケーションに重きが置かれ、「早く・正確に」というニュアンスが重視されるのが金融業におけるロジカルシンキング研修の特徴です。
そして、先進的な企業で気づいているのは、今は金融業にとって大きな「節目」であること。
金融行政の変化や仮想通貨・フィンテックの隆盛など、これまで「当たり前」と考えられてきた金融機能そのものが、大きく変わろうとしています。
これを感じ取っている先端的な金融機関では、自社の企画機能を向上することに取り組み始めています。