エンジニア向けのロジカルシンキングへのご要望は、そのほとんどが「コミュニケーション」に関わるものです。
とくにITエンジニアの場合、メールをはじめとした様々なツールの普及で対面でのコミュニケーションの機会が減ってきているのが、潜在的な問題につながることもあるのだとか。
密度の濃いコミュニケーションが足りないせいで、アイデアが生まれなかったり、あるいは大事な業務でモレが出たり…
これを乗り越え、たとえエンジニアであったとしても、分かりやすい企画を立て、周りを巻き込み、成功まで導くためのロジカルシンキングが求められます。
コミュニケーションの邪魔になるエンジニアの特徴
その際、気をつけなければいけないのはエンジニアには特有のコミュニケーション性向があるということ。
たとえば、厳密さにこだわること。
これは職業上やむを得ない部分もあって、エンジニアリングの現場では、コードを一つ書き間違えるだけでバグになったり、配線を間違えれば動かないなんてことはよくあります。結果、「とにかく正しく」というのはエンジニアとしては正しいのですが、ことコミュニケーションという観点ではネガティブに作用してしまいます。
実際、見たことがありませんか?エンジニアの方が作成した資料は、やたらと細かいシステムの話まで書かれていて、「結局何が言いたいか分からない」ということが。
エンジニア同士ならまだしも、他部署や経営幹部など、必ずしも理系の知識を持っていない人から見ると、かなりストレスを感じるコミュニケーションスタイルです。
したがって、エンジニア向けのロジカルシンキング研修では、「結局、言いたいことは何?」、「本当にそれで伝わる?」という問いかけをしながら進めていくことになります。