ロジカルシンキングで主張と根拠をつなぐ演繹法
演繹法(えんえきほう)はロジカルシンキングを使ったコミュニケーションの際に使う考え方の一つで、「世の中ですでに知られているルール」を「事実」に当てはめてに論を展開する方法論を指します。
具体的な礼としては、「人間は必ず死ぬ」(ルール)、「ソクラテスは人間である」(事実)、「ソクラテスは必ず死ぬ」(主張)という論の展開になります。
このように、
- ルール
- 事実
- 主張
という三つの要素から論が成り立っているところから、「三段論法(さんだんろんぽう)」とも言われ、昔からよく使われてきた方法論です。
なお、演繹法とともに有名な論理展開の方法として、帰納法があり、ロジカルシンキングで主張と根拠をつなげて論を展開する際には、演繹法・帰納法のいずれかを使うことになります。
演繹法の三大チェックポイント
「ルールを事実に当てはめる」という演繹法の説明を聞くと、「当たり前」と思うかもしれませんが、この「ルール」が以外とくせ者です。というのも、自分では当然の「ルール」と思っているものが、聞き手には共有されていないことも多く、「自分では論理が成立しているのに、他者から見ると飛躍して聞こえる」ということが起こります。
これをさけるために、演繹法を使う際には、「演繹法の三大チェックポイント」を押さえる必要があります。
具体的には、
- 隠れた前提はないか
- ルールの誤認(ルールでないものをルールと思いこんでしまう)はないか
- ルールの誤適用 (ルールとケースのミスマッチ)はないか
という観点です。
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