「事実の三大チェックポイント」、まずは1つ目の「事実の誤認」から。
ロジカルシンキング「事実の誤認」~両替機の罠
その日は月末だったので、銀行のATMは長蛇の列。しかも振込の
人が多いらしく、なかなか前に進まない。イライラして待ってると
列を無視して空いたATMに割り込むアンポンタンが一人。
「ちょっと!並んでますよ!割り込まないでください!!」
とビシッと言ってやりましたよ。
まったく、無軌道な若者には困ったものですね。
ところが。
その人の向かった先の、ATMに見えたのは実は両替機。
当然のことながら、振込の人もお金をおろしに来た人も両替機には
用がなく、ぽっかりと空いていたのです。
そりゃ、両替に来た人は、フツーに両替機に向かいますよね。だって
空いているんだもん…
その人に「割り込まないでください!」と厳しく言ってしまった
ワタクシの立場は…
——————
と、今思い出してもばつが悪くて冷や汗が出る体験です。
ロジカルシンキングの「事実の誤認」はただの「勘違い」
これはもう単純な「勘違い」と言ってもいいと思うのですが、
要するに「事実」と思っていたものが「事実」じゃなかった、ということ。
先ほどの両替機の罠じゃないですけど
日常生活でもビジネスでもよくあります。
「事実の誤認」をロジカルに考えてみる
先ほどの両替機の罠を論理的に整理するならば、
「主張」(ポイント:P) その人の行動を変えるため、厳しく注意すべきだ
↑
「根拠」(グラウンド:G) ATMの空きを待っている行列を無視して割り込んだ
となります。
ところが、「事実」と思っていた「無視して割り込んだ」ということが
実は誤認だったものだから、全く論理的な主張になっていないのです。
まあ、ここまで恥ずかしい思いをするのはマレかもしれませんが、でも
実際のビジネスでも起こっているかも。
「株式会社スロービズ」の新規ビジネス立案プロジェクトチームを題材に考えてみましょう。
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