「頭がいい人ってどんな人?」という素朴な疑問への答はいくつもありますが、その中の一つが、

  似顔絵やあだ名を付けるのがうまい人

何だそうです。

えっ?何それ?と思ったらチェックしてみたいのがこちらの本。

細谷功著、アナロジー思考

評価は

著者は、「地頭力」の細谷さん。今度は「アナロジー」というキーワードで類推思考について解説してくれています。

内容的にはちょっと難しいですが(アマゾンでの評価が高くないのはそのせい?)、ロジカルシンキングを学びたい人には、思いがけない気づきを与えてくれるのではないでしょうか。

以下、ポイントを。

●19世紀のアメリカを代表する哲学者・心理学者で、夏目漱石や西田幾太郎にも影響を与えたと言われているウィリアム・ジェームズは「才能の最良の指標はアナロジーに気付く能力である」という言葉を残している。

●ビジネス場面でのアナロジーの「3つの目的」
 「自分の理解」のためのアナロジー
 「他人への説明」のためのアナロジー
 「新しい発想」のためのアナロジー

●推論の種類
 分析的推論→演繹
 拡張的推論→帰納
        →アブダクション

アブダクションとは日本語で言えば「仮説的推論(あるいは発想法」と呼ばれていて…

●ねずっちのなぞかけで脳活!

●抽象化の3つの側面
 一般化
 単純化
 構造化

●抽象化思考が得意な人の思考パターン
 図解してシンプルに表現する
 極論し、二項対立で考える
 格言好きである
 たとえ話が的確である
 似顔絵やあだ名を付けるのがうまい
 美しさにこだわる
 飽きっぽく話が飛ぶ(ように見える)

●事業特性の例
 商品特性(製品ライフサイクル、消費財か耐久財か)
 顧客特性(B2BかB2Cか、新規/リピート顧客比率、不特定多数顧客か特定少数顧客か
 財務特性 (固定費、変動比率等)
 バリューチェーン特性 (見込生産か受注生産か、成功要因となるプロセス(研究開発/製産/販売/保守サービス)
 アライアンス特性 (水平統合型か垂直統合型か)
 生産特性 (組立型かプロセス型か)
 販売特性 (直販か間接か)
 規制の強さ
 公共性の強さ
 フローかストックか

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