ロジックツリーはMECEな枠組みの階層構造
下記、「ファーストフードの業態を分類する」という観点で作成したロジックツリーのサンプルです。
なお、ツリー(tree)は英語の「木」ですから、その名の通り「樹形図」と日本語で呼ばれることもあります。先ほどの例ではタテヨコが逆になっていますが、ひとつの要素を「根っこ」として、そこから枝葉が広がっていく形態になっているためです。
ロジカルな問題解決で使うロジックツリー
具体的には、
- どこに問題があるかを特定するためのWhereのロジックツリー
- どうしてそうなったのかの原因を深掘りするWhyのロジックツリー
- どうしたらいいのかの打ち手を洗い出すためのHowのロジックツリー
と、利用目的によって様々な形態があります。
ロジックツリーの作成法
たとえば、先ほどの例で言えば、「ファーストフードは、どのような要素に分類されるだろう?」と考えるのがロジックツリー作成のブレークダウン法であり、逆に、「ファーストフードと言えばハンバーガーやフランクフルトやクレープがある、これをグルーピングするとどうなるか」と考えるのがロジックツリー作成のカテゴライズ方です。
このように二つの方法を使うのは、それぞれに弱点があるためです。ブレークダウン法では、どのように分解するか思いつかない、というもので、これを乗り越えるのが「枠組みの三大発想法」の中のフレームワーク思考です。
とくに、8大フレームワークとして取り上げられるメジャーなフレームワークはMECEになっている例が多く、これらを知っておくとMECEな枠組みを思いつく際のヒントとなります。
一方のカテゴライズ法は、何かだいじな要素を漏らしてしまう、すなわちMECEになりにくいと言うリスクがあります。たとえばファーストフードの例でも、「たこ焼き」を思いつかなければ、甘くない和食のファーストフードというカテゴリーは思いつかないでしょう。
これを乗り越えるのが「枠組みの三大発想法」の中の対概念法です。ひとつのカテゴリーを思いついたら、「これと対に(ペアに)なるものは何か」という観点で、モレなく要素を拾っていくという考え方です。
ロジックツリーは、完成型を見ると「ま、そんなもんか」と感じることが多いのですが、自分で作るとなると苦労するケースが多いものです。
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