「事実の三大チェックポイント」シリーズ、
社内の議論は建設的な対立のためであることを見ましたが、
もっと徹底的に相手の論の弱点をつかなければならないときがあります。

それを端的に表したのが、

 「数字はウソをつかないけれど、ウソツキは数字を使う」

ということば。

数字を並べることがロジカルシンキングではない

もっともらしい数字を並べて根拠にすることによって、
ウソの主張を押し通そうという人が、世の中にはいるんです。

そんな人を相手にする時は徹底的に厳しく
「事実は本当に事実か?」と問いかけましょう。

 え?、そんな詐欺師みたいな人、知らないなぁ

と思うかもしれませんが、実は意外なほど身近にいるものです。

ロジカルシンキングっぽい…その1

たとえば、世の中の広告宣伝。

もちろん、真っ当なものもありますが、中には数字を使ったウソが
紛れ込んでいるので要注意。

中でも金融商品における実例を示してくれているのが、
竹川美奈子氏の名著「投資信託にだまされるな! 本当に正しい投信の使い方」です。

18pから掲載されている広告の例を見ると、
「なるほど、これはよく見ないとダマされちゃうよな?」
というのが実感できるでしょう。

ロジカルシンキングっぽい…その2

他にも似たような例があって、それはアンケート調査に潜むウソ。

テレビのコマーシャルでよくある
「アンケートによると96%の人が満足している」なんてのは、
「なんか、あやしいな?、自分に都合の良い数字の取り方してんじゃないの?」
と思うかもしれませんが、それだけではありません。

アンケートを取る側にまったく悪意はなかったとしても結果がずいぶんと
偏ったものになってしまうことは、たとえば内閣府が発行した

 「インターネットによる国民生活に関する意識調査 世論調査との比較分析」

などを読むとよく分かります。

なので、アンケート結果を見る際には、少なくとも、

 ・サンプル数はどのくらいか?
 ・サンプルはどのように抽出したのか?
 ・そのサンプルに対して、どのように問い合わせたのか(面談か電話か
   インターネットか)

など、「事実は本当に事実か」という観点からチェックを加えたいものです。

ということで、今回の「事実の三大チェックポイント」シリーズは終了です。

まとめると、

 i) 事実の誤認
 ii) 事実の読み違え
 iii) 不適切なサンプリング

の三点からキビシイ目で見つめることが必要になっています。

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