「事実の三大チェックポイント」シリーズ、

 i) 事実の誤認
 ii) 事実の読み違え
 iii) 不適切なサンプリング

を見てきましたが、ぜひ自分が論理的な主張をするときに気をつけて
みてください。

議論に勝つためのロジカルシンキング利用法

「事実の三大チェックポイント」を知っていても
実際の議論で使えなければ何の意味もありません。

「議論に勝つ」という観点からも、今回のシリーズをどのように
利用できるかを見てみましょう。

そう、「事実の三大チェックポイント」は、相手を論破するときに攻撃する
ポイントでもあるのです。

たとえば、

 「当社は食育ビジネスに取り組むべきだ」派

       対

 「食育ビジネスには取り組むべきでない」派

で議論をしているとき、それぞれの主張を声高に言うだけでは、
建設的な解決策は得られません。結局は、声の大きい方とか
社長の覚えのめでたい人の意見が通るとかね。

ロジカルシンキングで攻撃するポイントは…

そうではなく、たとえば相手の主張の根拠となっている「事実」を
攻撃してみましょう。

 「ちょっと待った。まるで『食育ビジネスは儲かる』みたいに
  聞こえるけれど、例に挙げている3社は偏りがあってサンプルと
  して適切じゃないよね」

なんてね。

どんなに強固に見える主張だって、土台となる「事実」が崩れてしまうと
砂上の楼閣のようにがたがたになってしまうものです。

論破がロジカルシンキングのゴールではない

ただ、実際のビジネスの現場では相手を論破しても意味はありません。

だって、ビジネスは議論で完結するわけではありませんからね。

むしろ、議論のあとの行動によってはじめて成果につながるわけで、
議論で勝ったはいいけれど、その結果相手が恨みに思って実行段階で
協力してくれない、なんてなったら本末転倒です。

でも、一方で、なあなあで物事を決めず、合理的に意思決定するためには
相手を論破するぐらいの勢いで厳しいツッコミをする必要もあります。

そうやって意見を戦わせることこそが、”Constructive Confrontation”、
すなわち建設的な対立に他なりません。

どちらかというと、これまで日本の多くの会社では「なあなあ」で物事が
決まっていたので、あえて「論破」というキビシイ言葉を使ってこの点を
明確にしました。

ただ、実はもう一つ、今度は徹底的に相手の弱いところを攻撃しなければ
ならない場合があって…

詳しくは、次回。

ヒントは、「数字はウソをつかないけれど…」という言葉。この後に続くのは
どんなセリフでしょう?

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