最近外国人と働く機会も増えたし、ロジカルにコミュニケーションをとりたい、と言う時に手に取りたいのがこちら。
安田 正著、ロジカル・コミュニケーション
内容的には異文化コミュニケーションが中心です。
若干、抽象度が高い解説でとどまっているところもあるので、具体的なアクションに落とし込むためには、読者の方でもひと工夫必要です。
たとえば、「情報のかたまりに名前を付ける際には「バランス」が大事」という提言は、どうやったら良いバランスになるかの具体的な方法論を考える必要があります。
ちなみに、この観点では、細谷先生のアナロジー思考が参考になるかもしれません。
【コンテンツ面のポイント】
●コミュニケーション力とは
表情や発声などのスキル
情報整理のスキル
情報伝達のスキル
共感スキルの習得
●日本人の話し方の特徴は「好きなところから、好きなように話す」
【マーケティング面のポイント】
●図解があって分かりやすい、もしくは分かりやすそうに見える
●データや実例により説得力がある
東海東京証券では、… 管理職全員にコミュニケーション研修を受講してもらうことにした
●なぜこの本をよむのかの理由が明確
「法定では検事は裁判官という法律の専門家に対して「専門語」で伝えればすんだ…そこにはコミュニケーションの誤差は少なかった。ところが、「裁判員制度」となると、法律のシロウトである裁判員が裁判に参加し、判断を下す…専門用語だけを使っては十分な主張が出来ない。専門のロジックも使えない」
●実例が豊富。それも、悪い文章を良くしていくので、自分の悪いところをなおしていく参考になる
●最後に演習がある
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