ロジカルシンキングの研修をウェブ上でお届けする試みとして、ロジカルシンキングのロングセラー、岡田、照屋両先生のご著書「ロジカルシンキング 論理的な思考と構成のスキル」(以下、本書と呼びます)の回答例を示します。
今回は、86pの問題1です。テーマは「グルーピング」ですが、ロジックツリー作成のボトムアップアプローチと捉えて取り組んでみましょう。
以下は、ある独身男性の1ヶ月の収入の使いみちを列挙してもらったものだ。これらの月給の使い道の内訳をグルーピングしてみよう。
<月給の内訳>
家賃、公共料金、お見合いシステムの会費、旅行、社員食堂の食券代、エステ・ヘアサロンの費用、ガソリン代、駐車場代、小遣い、食費、交際費、合コン費用、生命保険、車の保険、定期預金、社内預金、本代、英会話学校の月謝ヒント:費目ばかり目を奪われずに、その費目の目的や性格を考えると大きな整理の切り口が見えやすい。例えば、この中には、毎月定額で出ていく費用と、金額が変動するものが存在する。
独身男性が「エステ・ヘアサロンの費用」にお金を使うのかなぁ…と言うツッコミはさておき、まずはヒントで述べられている枠組みで考えてみましょう。
<月給の内訳>
├毎月定額
│├家賃
│├お見合いシステムの会費
│├駐車場代
│├小遣い
│├生命保険
│├車の保険
│├定期預金
│├社内預金
│└英会話学校の月謝
└金額が変動するもの
├公共料金
├旅行
├社員食堂の食券代
├エステ・ヘアサロンの費用
├ガソリン代
├食費
├交際費
├合コン費用
└本代
となります。
ただし、この問題は、「引っかけ」があるので要注意。実際の企業研修なんかでもそうなのですが、参加者の中にも「伸びる人」と「伸び悩む人」がいて、与えられた課題に漫然と取り組むだけではロジカルシンキングの力が伸び悩んでしまいます。むしろ、健全な批判精神をもって、「これで本当に良いのだろうか」と考えることが重要です。
引っかけのその1は「サンマ感」。すなわち、グルーピングの中に余計なものが混じっていることです。課題文に出てきた費目を見たときに、違和感を感じなかったでしょうか?
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