「ロジカルシンキングの、初心者向けのお勧め本は?」と思うときに迷わず手にとりたいのが渡辺まどか先生のご著書「図解でわかる! ロジカルシンキング」です。

問いを立てることからスタートするロジカルシンキング

著者の渡辺先生は、

「考える」とは「問い」と「答え」の繰り返し

というスタンスの下、問いの立て方を丁寧に解説しています。しかも、それが日常にもあるような題材、

お昼になった、今日のランチはどうしよう?

というところからスタートしているのが本書が初心者に優しい点です。こんなたった一つの問題意識からでも、

  • 私は今何を食べたいのか?
  • 私はどのくらいの予算をかけていいと思っているのか?
  • 次の予定等、どんな制約条件があるのか?

などなど、様々な「問い」を考えることができます。ちなみに、本書51pには、上記を含めて全10個の問いが掲載されています(「10本ノック」と名付けています)。

問いのクオリティを高める三つの質問

問いを立てることでロジカルシンキングをスタートしたら、次は問いのチェックです。著者の渡辺先生は、

問いを立てるときにはここに注意!

というパートで、下記3つの問いのクオリティのチェックポイントを挙げています。

  1. 「○○するべきか?」というYes/Noで答えられる問いばかり立てていないか
  2. 主語/述語が抜けていたり、言葉を省略しすぎていたり、日本語の表現としておかしな点がないか
  3. 「こう考えた方が合理的だ」など、客観性を優先させすぎて、自分の意志が反映されていない状態になってはいないか

そして、問いを考えるときにヒントとしてお勧めなのが、5W2Hとのこと。このフレームワークは、元々は英語の5W1Hから来ていますが、ビジネスの場合にはお金が絡むだけに”How Much” (いくら)も入って5W2Hです。もっとも、10本ノックの際にこれを機械的に使えと言うことではなく、あくまでもヒントとして自分の発想を広げるのが大切です。

ロジカルシンキングを使ってコミュニケーションをよくするコツ

上記のように様々な問いを考えることを意識すると、ビジネスのコミュニケーションもうまくいくのです。なぜならば、

もし、相手に自分の言いたいことが伝わらない、納得してもらえないと感じているならば、もしかしたら問いのズレが原因かもしれません

とのことなので。

たとえば、仕事でミスをしてお客様が怒っているとしましょう。その時にミスを起こしてしまった人(Aさん)が、

  • どうすればお客様の怒りを静めることができるか?
  • トラブルはどんな経緯で起きたのか?
  • お客様は何に対して怒っているのか?

という問いを頭の中で考えていたとしましょう。

しかし、怒っているお客様の方は、実は頭の中で

なぜそのような間違いが起きたのか?

どうすればミスが再発しないか?

などの「問い」を考えていた場合、話がかみ合わずにコミュニケーションがうまくいかないからです。

したがって、クオリティ高く、様々な立場に立った問いを数多く考えられることが、ロジカルシンキングを使ってコミュニケーションをよくするコツなのでしょう。


画像はアマゾンさんからお借りしました。