経営コンサルタントが使うロジカルシンキングの技術を知りたいと思うとき、思わず手にとってしまうかもしれないのが西村克己先生のご著書、「、実践 ロジカルシンキングが身につく入門テキスト」です。

ロジカルであるために必要な3要素

まず、ロジカルシンキングは、

結論に至るまでの道筋、説得ストーリーが明確で矛盾のないこと

であると著者の西村克己先生は解説しています。そして、そのために必要なの三つの要素であるとのこと。

  • 結論が明確
  • 道筋が第三者にも明確に伝わる
  • 道筋に矛盾がない

この具体例として、「組織改革が必要だ」という例が本書では解説されています。これを、上述の三つの要素で考えてみましょう。

  • 結論が明確:組織改革が必要だ
  • 道筋が第三者にも明確に伝わる:「意志決定に時間がかかる」などの問題提起からはじめて「なぜ組織改革が効果的か」という説得行くストーリーを明確にします
  • 道筋に矛盾がない:誰も否定できない、矛盾がないと認める「客観性」

ロジカルシンキングの仮説思考

コンサルタントがロジカルシンキングを使って成果を上げるときに必要なのが、仮説思考です。

仮説思考をすると、少ない情報で多くの気づきが得られます。コンサルタントが入手できるクライアントの情報量には限りがあります。クライアント自身の方が、コンサルタントより圧倒的に社内情報を持っています。わずかな情報しか得られないコンサルタントが、さまざまな提案や問題解決を提供できるのも、仮説思考を使っているからです。

このような仮説思考は、コンサルタントはもちろんのこと、営業の仕事にも役立つとのこと。たとえば、燃料電池の事例を題材に下記のような説明がされています。

提案型営業は仮説思考です。いままでの営業活動の中で、ニーズは把握しています。そのうえで、「長寿命電池+超小型化」を求めていると、仮説を立てるのです。そして3年後に求められるあるべき姿の電池は、「4倍長持ちでサイズは2分の1」という仮説を立てて、いまから商品開発を始めるのです。

ロジカルシンキングで説得力が倍増する

ロジカルシンキングは問題解決だけでなく、コミュニケーションにも使える汎用性が高いスキルです。具体的には、説得力を増すのに使えるのがピラミッドストラクチャです。

ピラミッドストラクチャ(ピラミッド構成法)は、三角ロジックの「主張」、「データ」、「論拠」をより体系的に整理する手法です。最上段に主張(結論)を配置します。その下段に、主張を支える説得材料として、論拠を3つ前後配置します。さらに、それぞれの論拠を裏付けるデータを、各3つ前後配置します。

なお、ピラミッドストラクチャは、「並列型」「解説型」の二つがあります。詳しく知りたい方は本書の180pをご覧下さい。

目次

  • ロジカルシンキングってどんなもの?
  • 具体的にはどうすれば身に付くの?
  • これだけは押さえたい論理思考の基本スキル
  • 論理的に考えるための5つの習慣
  • ロジカルシンキングの身近な実践法
前ページ
野口 吉昭著、ロジカルシンキングのノウハウ・ドゥハウを読む
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