「企画会議とか、アイデア出しに苦労するんだよねー」

そんな悩みをお持ちの方がチェックしたいのがこちら。松林博文先生のご著書、「クリエイティブ・シンキング―創造的発想力を鍛える20のツールとヒント」です。

ロジカルシンキング vs. クリエイティブシンキング

「ロジカルシンキング」と言う言葉はビジネス界にすっかり根付いた感があります。しかし、ビジネスに必要なのはロジカルシンキングだけではないというのが著者の松林博文先生の提言です。
具体的には、下記のようにロジカルシンキングとクリエイティブシンキングが対比で解説されています。

  • 収束的 vs. 拡散的
  • 分析の vs. 統合的
  • 選択的 vs. 包括的
  • 二元的 vs. 多元的
  • 直線的 vs. 非直線的
  • 垂直の vs. 水平の
  • 言葉の vs. イメージの
  • 思考の vs. 感性の
  • フレームワーク vs. アン・フレームワーク
  • 大人の vs. 子供の
  • 説得の vs. 共感
  • 左脳 vs. 右脳

二元的になりがちなロジカルシンキング

この中から、二元 vs. 多元を見てみましょう。

ロジックは物事をきっちりと分類していく傾向にあります。そのため、すべてを「善と悪」、「正解と不正解」、「神と悪魔」のように二元的に捉えがちになります。

一方で多元というのは、

物事はすべて「相対的」であり、「絶対的な正解」は存在しないという考え方があります。

とのこと。

もちろんこれはどちらが正しいというものではなく、どちらも必要ということでしょう。ただ、ロジカルシンキング全盛の時代においては、ついつい発想が二元的になりがちなので、多元的な思考が必要ということなのでしょう。

とくに、物事を善悪で分けてしまうと、そこから発想が広がらない可能性があるので、要注意です。

イノベーションのために発想力を広げる

本書には、サブタイトルにもあるとおり、クリエイティブ・シンキングの方法論が20個も紹介されています。一つひとつはなんとなく聞いたこともありますが、これが20個並ぶともう壮観。

しかも、組み合わせて使えるのってあるよなー、と読むと、非常に参考になりますね。「ブレーンストーミング」で出てきたアイデアを「アサンプション・スマッシング」で検討してみる、なんて面白そうです。

日本にもイノベーションが求められているいま、必要な思考法と言えるでしょう。

下記、ポイントを。

●クリエイティブ・シンキングのための20のツール
ブレーンストーミング
アフィニティ・ダイヤグラム → KJ法
クレージー・ブレーンストーミング
SCAMPER
アサンプション・スマッシング
サーチ・アンド・リアプライ
トヨタ式5W1H
 手順
  問題を分かりやすい表現で書き出す
  その問題を「なぜ…が起きているのか?」という文章にする
  その問題が「なぜ起きているのか?」について考える
  問題の原因を「なぜなら…だから」と言う文章にしてみる
  その原因を解決する方法を考える
  最初の「なぜなら…だから」という文章の中にある問題点について、さらに「なぜ…が起きているのか?」について考える
 事例
  なぜコピー機がよく故障するのか?
   なぜなら、コピー用紙が目詰まりするから
    なぜなら、用紙を送り出す部品がスムーズに動いていないから
     なぜなら、その部品の可動部分に十分な潤滑油が提供されていないから
      なぜなら、潤滑油を供給する管に潤滑油がつまっているから
       なぜなら、潤滑油に不純物が含まれているから
ウイッシュフル・シンキング
5W1H → 2Hにした方が良い
シックスハット
PMI
フィッシュボーン・ダイヤグラム
ランダム・インプット
フォールス・ルール
ランダム・ウェッブサイト
パーパス・リスト
マインド・マップ
ブレーンライティング
メタフォリカル・シンキング → 抽象←→具象の話がもっとあればなお良い
アトリビュート・リスティング

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