留学したとき、一番困ったことと言えば、なんだと思います?

勉強?現地での生活?人間関係?

そう、全部たいへんだったのが、とくに苦痛だったのが、

「パーティー」

外国人とパーティーで気の利いた会話をする、というのが、何とも苦痛。

「それ、行かなければいいじゃん」。と思うかもしれないけど、そこは浮き世の義理というヤツで…。

もしくは、講演会が面白かったときなんて、スピーカーの人と話をしたいじゃないですか。なので、パーティースキルは、実は留学中に得た大きな成果の一つです。

さて、前置きが長くなりましたが、日本語でのパーティーも苦手という人がチェックしたいのがこちら。

松橋 良紀著、あたりまえだけどなかなかできない 雑談のルール

タイトルを見たときには、「こんなの、本当に本にする価値あるのかなぁ」と思いましたが、良い意味でそれは裏切られて、発見が多かった良書です。

以下、ポイントを。

●「内容が薄いことを言うくらいなら、言わない方が良い」から解放されよう

●しゃべるのが苦手、奥手で受け身の人は、しゃべりたいことを名詞に全部書いて読んでもらう、質問してもらう

●心理実験の結果、自己開示は最初にするより最後の方が有効

●キャリブレーション
相手の行動、動作、態度を観察して相手の考えていることを推しはかる

●印象に残る雑談のコツは、5感を使った表現がなされていること

●当事者イメージ。デソシエーション(傍観者)、当事者(アソシエーション)

●目をぱっちりした表情を作ってもらうときは「眉毛をもっと上げてみようか」

●4つのタイプ
視覚タイプ 思い出すときに視線は上の方を見る
聴覚タイプ 思い出すときに目が真横に動く
感覚タイプ 思い出すときに下の方を見る
理論タイプ 

●ナンパの研究、クリス・クラインケ

●聞きづらいことを簡単に効く、否定質問
「○○では…ないですよね?」

●ベストな視線のそらし方は斜め下

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