「ビジネスで大きな成果をあげるのはどんな人か?」
こんな疑問への答はいろいろありますが、「問題解決が上手な人」というのが一つの答になるでしょう。
と言って、目の前の問題を次から次へとつぶすために、毎日あわただしく過ごしているというタイプではありません。
むしろ、表面上は落ち着いて見えるかもしれません。問題の様々な状況を押さえて、「要するに、ここを変えるのが一番『効く』」というのを見抜き、そこにズバリと手を打つという行動ですから。
イメージとしては、「名医」に近いでしょう。「いろいろな症状は出ているけれど、『本質』はなんだろう?」と問診や検査で見極めて、そこに手を打ち劇的に患者を治すことができる人です。逆の、ヤブ医者タイプの人は、胃痛なら胃薬を、頭痛なら頭痛薬を…と、目の前の症状にあわせて、その場しのぎの解決をしようとするのと対照的です。
この名医のようなビジネスの問題解決の手法を学ぶのが、このロジカルシンキングを使った問題解決講座です。
もちろん、「問題解決」と言っても、困った状況を元に戻すという単純なものだけではありません。
たとえば、現状でも悪くはないのだが、「あるべき姿」を描くと、まだまだよくできるはずだ。そのギャップを埋めよう、というのも問題解決の一環と私たちは考えています。
このように説明すると、営業や企画、はたまた管理部門など職種はいろいろありますが、ビジネスの本質は問題解決であると納得してもらえるのではないでしょうか。
講座のご提供方法は、最低2時間から2日間までのセミナー形式で、場所もご希望のところに講師を派遣します。
ご興味がある方は、ロジカルシンキング入門セミナーにおいでいただくか、もしくは下記フォームからお問い合せ下さい。
テーマ | 学習ポイント |
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問題の4類型とそれぞれのアプローチ | 一口に問題解決といっても詳しく見るとそのパターンはさまざまで、大きくは4つのタイプに類型化されます。このパートでは、「顕在型問題解決」、「潜在型問題解決」、「プラスアルファ型問題解決」、「機会損失回復型問題解決」という流刑を理解したうえで、解決法のアプローチを概観します。 |
顕在型問題解決の4ステップ | 問題解決の基本となる顕在型問題解決の4ステップ、すなわち論点の設定、問題箇所の特定、問題の本質の抽出、打ち手の立案&選択を理解します。 |
論点の設定 | 論点の設定の基本は「現状とあるべき姿のギャップ」という考え方ですが、あるべき姿を描くための漸進法、ベンチマーキング、バックキャスティングという手法を身につけます。 |
問題箇所の特定 | ビジネスではヒト・モノ・カネ(リソース)は限られていますから、もっとも改善のインパクトが高いところにリソースを集中投下するのが問題解決においては効果的です。このインパクトを測定するための、因数分解ギャップ分析と感度分析シミュレーションという方法論を身につけます。 |
問題の本質の抽出 | 問題解決においては、表に現れた症状に対し「あれも、これも」とその場しのぎの対応策を採ってしまうことがよくあります。これでは問題は再発してしまいますから、大事なのは「根本的なことは何か」、すなわち問題の本質を押さえることです。このパートでは、システムズ・シンキングの考えも応用しながら問題の本質を抽出する方法論を身につけます。 |
打ち手の立案・選択 | いよいよ最終フェーズにおいては打ち手を立案しますが、ここで陥りがちなのは「決め打ち」、つまり、たまたま思いついた打ち手をそのまま実行してしまうこと。そではなく、さまざまな打ち手を洗い出し、その中からベストなものを選び取ることを、ロジックツリーとともに学びます。 |