組織変革、というと大げさですが、「組織としての仕事のやり方を変えさせたい」と思うことってありますよね。

ただ、実際のところは「抵抗勢力」が出てきたりして、従来のやり方を変えるのはなかなか大変なもの。

そんな時に参考になるのがこちらです。

チップ・ハース、ダン・ハース著、スイッチ!

評価は

著者の前提は、「人の行動は、その人個人の資質よりも、周りの環境によって決定される」というもの。

と聞くと、「え~、そんなことねぇだろ、おかしな行動をやってるヤツは、頭がおかしいんだよ」と反論したくなるかもしれませんが、この本に出てくる膨大な量の事例を見れば納得するのでは?

その分、事例が多くて(しかも、アメリカのものだけにピンとこないのもあったりして)若干読むのに苦労するところはありますが、手にとってけっして損はしない一冊です。

以下、ポイントを。

●相手の行動を変えるには、その人の環境を変えなければならない
 人間の問題に見えても、実は環境の問題であることが多い

●セルフコントロールは消耗資源
 買い物が疲れるのは、選択しなければならないから
  6種類のジャム vs. 24種類のジャム 10倍の差

●ゾウ使いに方向を教える
 象にやる気を与える
 道筋を定める
  大事な一歩の台本を書く
  スタートダッシュ効果
   10個のスタンプ枠に2個のクーポン

●ジョン・マーフィー、Solution focused brief therapy

●ブライトスポットアプローチ
 ミラクルクエスチョン
  朝起きた時、「何かが変わった。問題がなくなっている」と思う最初の小さなサインは何ですか?
 アプリシエイティブ・インクワイアリー

●ラムジー、家計をまるごと建て直す

●ビル・パーセル、トレーニング・キャンプでは「スーパーボウル出場」という最終目標にしがみつく必要はありません。むしろ、目の前のことを目標に掲げるのです

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