問題解決のために既成の概念にとらわれない発想法であり、マルタの学者/コンサルタントであるエドワード・デ・ボノ氏が提唱したと言われている。多湖輝氏による大ベストセラー、「頭の体操」シリーズでも、その発想法は賞賛されている。ちなみに、翻訳としては「水平思考」が当てられるが、元になった英単語のラテラル(lateral)は「平行の」、「横の」を意味する英単語であり、翻訳としては「水平思考」よりも「平行思考」の方が妥当と思われる。
一部の論調として、ロジカルシンキングを「垂直思考」と意訳し、ラテラル・シンキングと対立軸として捉えることもあるが、必ずしも正しくない。もちろん、ロジカルシンキングにおいては「本質をみつける」と言う観点で垂直的に物事を掘り下げていくところはあるが、ロジックツリーなどで発想を広げると言う点もあり、必ずしも「垂直」とは捉えられないからである。
仮にラテラル・シンキングと言う言葉が意味を持つとすれば、「前提を疑ってかかる」と言うニュアンスで使われることが多い。とはいえこれも、ロジカルシンキングの中では演繹法における「隠れた前提を疑う」と近い考え方と位置づけられる。
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