セミナーでロジカルシンキングを身につける

ビジネスの話し方トレーニング・セミナー

話し方 トレーニング

下記にひとつでもあてはまれば、セミナーへの参加をお勧めします

  • 上司やお客様と話しながら、何が言いたいか自分でも分からなくなる
  • 会議でとつぜん話を振られると、言葉に詰まってしまう
  • セオリーに裏付けられたビジネスの話し方を身につけたい

ロジカルシンキングで話し方が変わるの?(カーソルをのせると疑問への回答が表示されます)

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ビジネスの話し方 セミナー日程

ビジネスでの話し方にはコツがあるってご存じでしょうか?

それは、相手の立場に立った話し方…

と言っても、失礼のないように気遣いを…のようなマナーの話ではありません。

ビジネスの話し方がヘタな人は、「何を言おう、どう言おう」と自分のことで頭がいっぱいになりがちです。そうではなく、相手の頭の中を想像することで、本当に伝わる話し方ができるのです。

その時に使えるのがロジカルシンキング。自分一人では想像できなかった相手の頭の中が見えてきます。イメージで言えば、ニュースキャスターの池上彰さん。池上さんの話し方が絶賛されるのは、膨大な情報量を相手にあわせて整理しているからこそ。「こどもニュース」では小学生にも分かるように、選挙番組だったら有権者の興味にあわせた解説を…という風に。

ロジカルシンキングでこのような分かりやすい話し方ができるようになりますので、まずはセミナーにおいで下さい。

ロジカルシンキング・カレッジ代表 ロジカルシンキング講師




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このトレーニング・セミナーでお話する内容

ビジネスの話し方が変わる頭の整理

ロジカルシンキング

「おしゃべり」と違ってビジネスでは話す前に頭の中を整理して、内容をまとめる必要があります。これに役立つのがロジカルシンキング。「あれも、これも」といろいろある情報が整理できていれば、話す途中で「あれ?何を言いたかったんだっけ?」と言うことはなくなります。

ここでは、「ロジックツリー」をお話します

情報整理の切り札とでも言うべきが、「ロジックツリー」というツールです。これは1枚の図を使って全体像を整理するというもので、イメージとしては、会社の机を想像してみてください。書類が山積みで汚い机の人は、「あの書類どこに行ったっけ?」と情報を取り出すことに時間がかかってしまいます。まるでデスクを掃除したように頭の中をスッキリ整理するのがロジックツリーです。

2時間でほんとうにできるようになるの?

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聞き手の頭の中を想像できる話し方

ロジカルシンキング

自分の頭が整理できたら、次に考えるべきは聞き手のこと。実際、こんな経験ありませんか?自分では十分に考えたつもりでも、話し始めると聞き手から思いもよらぬツッコミが入ることが。これを避けるための、聞き手の頭の中をありありと想像する方法をお話します。

ここでは、「欠けている情報」に気づけるようになります

聞き手からツッコミが入ると言うことは、自分では思いもよらなかった「欠けている情報」があるためです。これに気付くための二大発想法、1.フレームワーク思考、2.対概念法、をここではお話します。

言いたいことをズバリと表すトレーニング

ロジカルシンキング

ロジックツリーで頭が整理できたら、次のステップは言いたいことをひと言でまとめることです。

コミュニケーションの達人、たとえばソフトバンクグループを率いる孫社長などイメージしてもらえると、言いたいことを「要するに」でまとめることが聞き手に理解してもらうためのコツというのが分かるでしょうか。このために必要なのが、メッセージの「結晶化」と言う考え方。様々な事実をひとまとめにして純度が高い言葉にまとめるというイメージです。



ビジネスの話し方トレーニング・セミナー開講スケジュール

日時 講師 会場 申込状況
23/05/21 (日)
10:00 – 12:00
木田 知廣 オンライン(Zoomで配信) 終了
24/02/18 (日)
10:00 – 12:00
木田 知廣 オンライン(Zoomで配信) お申込み



安心の満足度保証制度

ロジカルシンキング振替制度

■振替制度
「申し込んだけれど、当日仕事で抜けられなくなってしまった!」忙しくされているビジネス・パーソンであれば、そんな場合もあるでしょう。そんなときは、同じ内容の別日程のクラスを無料でご受講いただくことができます(3ヶ月間有効)。


ロジカルシンキング返金制度

■全額返金保証
講座をご受講したうえで、それでもご満足いただけない場合には、理由を問わずに受講料を全額返金させていただきます。(ただし、途中退席など講座をすべて聴いていない場合は、この制度が適用されません。また、この制度は受講する講座数にかかわらず、一人のお客様に1回のみ適用です)



受講料 4,800円 (税、教材費込)

入金後にキャンセルできますか?

定員 20名
会場 住所:東京都港区西新橋1-5-5 本田ビル2F
交通:新橋駅徒歩5分、虎ノ門駅徒歩4分、内幸町駅徒歩2分
シンメトリー・ジャパンセミナールーム 
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ロジカルシンキング パック割引

ロジカルシンキングを確実に身につけたい方には、この基礎セミナーと中級編(ロジカル・コミュニケーション マスター講座)がセットで受けられるパック受講をご利用下さい。

通常は4,800円+30,000円=34,800円のところを、32,800円の優待価格でご受講いただけます。しかも、セミナー当日には講師の著書のうちお好きな1冊をプレゼント。セミナーで講師の話を直接聞いたあとに本を読めば、より確実に内容を身につけていただけます(オンライン開講の場合は、後日郵送させていただきます)。ご希望の方は下記よりお申し込みください。

※書籍のプレゼントは2講座同時にお申し込みいただいた方に限らせていただきます。このセミナー受講後に中級編講座にお申し込みいただいた場合は、プレゼントはありませんのでご了承下さい。

中級講座(5時間)の講座日程 当講座(2時間)日程 お申込
24/02/18 (日) 13:00 – 18:00 24/02/18 (日) 10:00 – 12:00

お申込み

心をつかみ人を動かす説明の技術 (日本実業出版社刊)

一見難しいモノゴトを分かりやすく面白く説明する方法論を解説したもので、セミナー講師を目指す方ならばぜひお手元においていただきたい一冊です。上手なセミナー講師は、聞き手の頭の中を想像しながら、「どうやったら頭の中にすっぽりと収めてもらえるだろう」と考えているもの。これを、「脳内マップ」という考え方で、誰にもできるようなノウハウに落とし込んでいます。



プログラミングとロジカルシンキングが一気に分かる本 (翔泳社刊)

「プログラミング」と聞くと何やら難しく感じてしまう人もいるかもしれませんが、実はロジカルシンキングと相性抜群。考えてみれば、プログラミングはコンピュータとのコミュニケーション言語なわけですから、ロジカルシンキングと同時に学ぶと一石二鳥です。と言って、小難しい話はなし。Excelを題材に、職場ですぐにも使えるノウハウが学べるので、お得感が強い一冊です。



入門編から本格講座まで、着実に身に付くビジネスの話し方トレーニング

この基礎セミナーでは基本的な内容から始まりますが、次のステップのマスター講座では、雑多にある情報の共通項を見抜くことや、普通の人には読みとれない表面上のモノゴトの「裏」にある因果関係を読みとるなど、ビジネスでひとつ上の成果を出すためのスキルが身に付きます。

ごく簡単な基礎から学び始めて、上級者の入り口までの道のりが描けるところが、私たちの提供するロジカルシンキング講座の特徴です。

ロジカル・コミュニケーション
ロジカルシンキング入門セミナー


受講にあたってのご注意

  • 講座での写真撮影、録音、録画、などはご遠慮下さい。
  • 講師/講座内容は予告なく変更になる場合がございます
  • カリキュラム内容・教材、配布資料等の無断転用/複製を禁じます。
  • ワークショップ形式のため、当校に著しくそぐわない言動が認められた場合、ご受講をお断りすることがございます。講座の途中であってもそれ以降ご受講いただけない場合があります。
  • 学習効果の観点から、受講者数が一定に達しない場合、あるいはやむを得ない事情がある場合、講座を閉講することがあります。講座の閉講は、開講日の 1 日前までに決定します。

より詳しい受講規約はこちらに掲載しています。この規約をご承諾の上お申し込みください。

お支払い方法

お支払は銀行振込もしくはクレジットカードです。

銀行振込の場合、三菱UFJ銀行に5営業日以内にお支払いください(振込手数料はご本人様負担となります)。

クレジットカードの場合、決済業務は株式会社ゼウスに全面委託し、当社ではカード情報をお預かりしていません。

キャンセルポリシー 何らかのご都合により参加が不可能となった場合、参加料金の取り扱いは、以下のルールに則ります。

  • 当該セミナーの開催3営業日前(開催日含まず)までは、一切のキャンセル料は発生しないものとします。
  • 3営業日を過ぎても、無料振替制度は有効ですので、直前に都合が悪くなってしまった場合は別日程をご検討下さい。




書籍連動セミナーだから4倍わかる

「本を読んだだけじゃわからない」、「でも、セミナーを聞いて分かるかなぁ…」そんな矛盾したニーズに答えるのが書籍連動セミナーです。

  ティーチング・アシスタントでロジカルシンキングを教える

セミナーが終わったら「次」は?もちろん学び続けるのもいいのですが、教えることこそ最高の学びだと私たちは考えます。

 
圧倒的なロジカルシンキングの体系感

「ロジカルシンキングが苦手で…」というのは良くある話ですが、「では、どこが苦手なの?」というのに明確な答を持っている人は少ないもの。「応用2分野」と「基礎5分野」の体系化し、苦手なところをピンポイントで克服します。

  米国MBAでグローバル対応

教えるのは米国MBAプログラムで教鞭をとる現役講師。しかも、自身はロンドンでMBAを取得していますから、欧米社会で当たり前のロジカルな考え方が講座には盛り込まれています。


ロジカルシンキング講師

木田 知廣 (KIDA, Tomohiro)
シンメトリー・ジャパン株式会社 代表

大学卒業後、人事コンサルティング会社ワトソンワイアットの門を叩き、厳しい選抜を経て採用される。ところが、実際に働き始めると、「言いたいことが伝わらない」経験に愕然とし、大きな挫折を経験する。

ここから、ビジネスの話し方のスキルアップを本格的に開始し、年間100冊以上の本を読破。ディベートなどの「対外試合」をする過程でロジカルシンキングに出会い、一気に能力アップを実感する。

この努力は、2002年にグロービスにてクリティカルシンキングの講師としてデビューすることに結実する。これまで自身が苦労して身につけた方法路を分かりやすく解説するその教え方には熱狂的なファンがつき、これまでに10,000人を超えるビジネスパーソンに、その奥義を伝授してきた。

2006年、シンメトリー・ジャパンを立ち上げて代表に就任し、誰でも参加できるオープンスクール形式の講座によりセオリーに裏打ちされたビジネスの話し方を普及することに力を入れている。

2011年には活動の集大成として、「ほんとうに使える論理思考の技術」を中経出版にて刊行。同書は日本において好評を博するだけでなく、中国語にも翻訳され、アジアからも熱い視線を集めている。

ライフモットーは、”Stay Hungry, Stay Foolish” (同名のブログを執筆中)

広がるMBAのネットワーク

自身がMBAホルダーと言うこともありますが、前職にて「経営大学院の立ち上げ」という体験をしたことが、木田の大きな強みです。単に「講師をやっている」だけでなく、ビジネス教育の表も裏も知り尽くした視点からの提言をおこなっています。

また、米国マサチューセッツ大学MBAプログラムでも講師を務め、グローバルな環境でのMBAというチャレンジに取り組んでいます。


海外でも通用するビジネスの話し方

いまや待ったなしの人材のグローバル化。海外にも広がるネットワークで、セミナー参加者の方のグローバルな活躍を後押しします。

マサチューセッツ大学MBA
プログラム講師の同僚と

海外の人と話していると、英語のせいもあって「伝わらない」と思うこともあるでしょう。実際私も昔はそうだったのですが、この講座でお話するビジネスの話し方で、海外の人とも楽にコミュニケーションがとれるようになりました。


ベストセラー
「ワークシフト」著者の
リンダ・グラットン教授と

じつはリンダ先生は木田のLondon Business Schoolでの恩師の一人です。そもそもが、入学審査の際に面接官として来日した彼女に会ったのがきっかけで、それ以来目標とするビジネスパーソンの一人です。





ビジネスの話し方が身につく徹底的なサポート

「せっかくセミナーに来ていただいた方には、教えた内容を身につけて欲しい…」。こんな想いで、受講後も徹底的に学びをサポートする体制を整えています。

ビジネスの話し方の復習に必ず役立つ「キースライド」

セミナー中に投影したスライドの中からとくに大事なものを「キースライド」としてセミナーの最後に配布します。セミナーの内容を思い出すきっかけにするも良し、セミナーで「分かったつもり」のあやふやなことを確認するのも良し、厳選されたキースライドが驚くほどの学習効果をもたらします。

継続的なフォローアップで確実にビジネスの話し方がレベルアップ

セミナーに関連する学びを、ほぼ日刊のメールマガジンで配信しています。1通1通は15秒程度で読み切れる短いものですが、毎日のように読み続けると、知らず知らずに頭の中にその分野の知識が体系として整理されます。メールマガジンをとってから受講、もしくは受講後のフォローアップとして活用下さい。

話し方の悩みにピンポイントで応える電子書籍

めざましく普及を遂げる電子書籍ですが、スキルアップという観点からは、ピンポイントで自分の知りたい分野が読めるのが嬉しいところです。というのは、紙の書籍は一定のボリュームがなければならないので、「あれも、これも」とある程度分野を横断してしまいがち。

一方電子書籍は、発行が文字の分量に左右されることはありませんがから、とくに知りたいこの分野をピンポイントで詳しく解説することができるのです。

全体を俯瞰する力が身に付く上級講座

ビジネスに限らず何かを学ぶ際には基礎から学んでいくのが王道ですが、それ「だけ」で終わってしまうのは正直ちょっともったいないものです。

というのは、「ビッグピクチャー・シンキング (Big Picture Thinking)」と言いますが、その分野で学ぶべきことが、まるで1枚の絵のように頭の中で整理されているのが、最終的に目指すべき姿だから。これが頭の中にあると、「全体俯瞰力」と言いますが、ビジネスで問題が起こったときにも、「あ、これはこの話だな」というのが分かり問題解決につながるのです。

上級講座では、この「ビッグピクチャー」が頭の中に描けるように、参加者の方をガイドします。

ビジネスの話し方だけじゃない「大人の五教科」

「ビッグピクチャー・シンキング」とも関連しますが、ビジネスのスキルアップは自分の仕事に直接関連がなくても、まんべんなくやりたいもの。とくに、後輩ができたり部下を持ったり、誰かを指導する立場になると、相手に与える仕事を全社的視点から「なぜ必要なのか」を説明することが求められます。

私たちシンメトリー・ジャパンは、どれかひとつの分野ではなく「大人の五教科」というキーワードで、マネー(会計)、ロジカルシンキング、コミュニケーション、英語、ITという管理職には絶対に必要な領域を網羅して教えています。



ビジネスの話し方トレーニング・セミナー参加者の声

今まで学習してきたことを整理できる…

ロジカルシンキング

ビジネスの話し方セミナー参加のきっかけ
論理思考・コミュニケーションについては実体験(実務)に加えて継続的な学習・整理の機会を持つことが重要だと思っているため。

ビジネスの話し方セミナーに実際に参加してみて
今まで学習してきたことを整理できるよいきっかけでした。短い時間なので集中でき、緊張感を持って参加できた。


短い時間で全体像が垣間見れた…

ロジカルシンキング

ビジネスの話し方セミナー参加のきっかけ
ディベートセッションに参加して基本的な知識を得たいと思ったので。

ビジネスの話し方セミナーに実際に参加してみて
短い時間で全体像が垣間見れた。今日重点的に取り組んだ枠組み作りから日々の業務の中で実戦し、無意識に論理的思考ができるように取り組んでいきます。



グループワークなど実践的な内容が多かった

ロジカルシンキング

ビジネスの話し方セミナー参加のきっかけ
上司にロジカルに話すことを習慣づけるように言われた。本などではなく実戦を踏まえて学びたかったため。

ビジネスの話し方セミナーに実際に参加してみて
グループワークなど実践的な内容が多かったため。分からないことを質問しやすい雰囲気だったため、疑問を残したまま進むことがなかったため。



正しいプロセス、具体的な手順が学べた

ロジカルシンキング

ビジネスの話し方セミナー参加のきっかけ
仕事で成果を出す為

ビジネスの話し方セミナーに実際に参加してみて
論理思考の正しいプロセス、具体的な手順が学べたから




ビジネスの話し方誌上トレーニング

ビジネスの話し方の3階層

ビジネスの話し方と一口に言っても、大きくは下記の3つの分野に分類されます。

  • 態度:ビジネスマナーや敬語など、フォーマットに則った相手に失礼を与えない話し方
  • 発声:声の出し方や滑舌など、相手が聞き取りやすい話し方
  • 内容:相手に分かりやすい話し方など、話す内容

この中でどれが重要かは、関わっているビジネスの職種によっても変わってきます。たとえば秘書や受付の仕事だったら、お客さまや仕える上司に失礼を与えないように「態度」が重要になってきます。また、アナウンサーやナレーションをビジネスとしてやっているとしたら、当然「発声」が大切です。実際、アナウンサーは話し方のトレーニングをかなり重点的にやっています。一方で、営業や企画、人事・総務などいわゆる普通のビジネスパーソンであれば、「内容」が重要になります。ちょっと考えてみれば分かりますが、営業マンが名刺交換の際態度は一流、声もピカピカ…たとえ第一印象がよかったとしても、肝心のトークの中身がグダグダでは、成果が上がるわけはありません。

また、別の角度から考えると、「態度」に関する話し方よりも、「内容」に関する話し方の方が身につけるまでに時間がかかります。ビジネスマナーや敬語などは、一通り学べば誰もが分かるものであり、比較的簡単に身につけられます。実際に、新入社員研修や就職活動のときにビジネスマナーのレッスンを受けたことがある人もいるでしょう。しかも、そのあと経験を積んだ人がビジネスマナーの研修を受けるわけではないですから、「経験のない新入社員でも簡単に身につけられる」と言うことが分かります。一方の「内容」に関する話し方は時間をかけてトレーニングする必要があり、実際にある程度ベテランのビジネスパーソンでも、ロジカル・コミュニケーションやプレゼンテーション、あるいは交渉術など、形は変われど話し方を学ぶ研修が多いことが分かります。

内容に関わるビジネスの話し方

では、ビジネスの話し方で「内容」に関わることをもう少し細かく見てみましょう。これも大きくは二つに分かれて、一方はモノゴトを分かりやすく説明する論理的な(ロジカルな)話し方です。上司への報告・連絡・相談、お客さまへの説明など、ありとあらゆる分野で必要とされる話し方です。そして、もう一つが、相手の心理(サイコロジカル)を動かす話し方。というのは、ビジネスアイても人間である限り、論理だけで動いてくれるわけではありません。たとえば上司に何かを提案してゴーサインをもらうとき、あるいはお客さまへの営業でイエスをいただくとき…論理で説得されたからと言うよりも、心理的に納得したからと言うケースが多いことは想像できるのではないでしょうか。すなわち、ビジネスの話し方は、ロジカル(論理)とサイコロジカル(心理)の両面から相手に伝えることが求められるのです。

ビジネスでの話し方の基本は「分かりやすさ」

では、論理的な分かりやすい話し方の具体的な特徴とはどのようなものでしょうか?それが、基本三分離原則と言っていますが、3つの観点からモノゴトを分けるということです。ちなみに、「分かる」という言葉は日本語で「解る」、「判る」と書いたりしますが、意味合いとしては分解や判別ですから、何らかの形で「分ける」と言うニュアンスが入っています。ここからも、分ける(分離する)ことが分かりやすさの源泉であると納得できます。

基本三分離原則の具体的な内容は、

  • 「事実」と「意見」を分ける
  • 「主張」と「根拠」を分ける
  • 「論点」と「非論点」を分ける

です。

第一の原則から見ていきましょう。これは、客観的な情報(ファクト)と、その情報にもとづいて自分が考えたことを分けるということです。たとえば、部下から上司に対するビジネスの話し方のこんな例を考えてみましょう。

部下:「課長、お客さまからのクレームがいっぱい来ています」

この部下の発言は意見でしょうか、事実でしょうか?ひょっとすると、「クレームが来ていると言うことを言っているんだから『事実』では…?」と思うかもしれませんが、実はこれは「意見」です。ポイントは「いっぱい」というところ。これはモノゴトの量が多いことを指す日本語ですが、そこには何らかの判断が入っています。

  • 通常の営業日に比べてクレームが多い
  • 想定していたよりもクレームが多い
  • わが社の対応能力(キャパシティ)よりもクレームが多い

など、何かの基準と比べてクレームが多いという意見が「いっぱい」という言葉には入っているのです。もしも部下がこのような話し方をしたとしたら、課長はどのように対応するでしょうか?典型的な会話の例を考えてみましょう。

  • 部下:「課長、お客さまからのクレームがいっぱい来ています」
  • 課長:「『いっぱい』ってどのくらい?」
  • 部下:「朝から電話がジャンジャン鳴っているんですよ」
  • 課長:「いや、だから、今日は何件のクレームの電話があったの?」

となって、(やれやれ、この部下は話し方がなってないな。トレーニングが必要だ……)という課長の心の声が聞こえてきそうです。

もちろんここでは、意見がダメで事実のみを話しなさい、といっているわけではありません。たとえば、事実を報告した話し方の例を見てみましょう。

  • 部下:「課長、今日はお客さまからのクレーム電話が35件ありました」
  • 課長:「だから?」

となって、課長の立場からしたら事実だけを報告されても困ってしまうのです。ビジネスの話し方では、「事実」と「意見」を分けた上で、事実に基づいた意見を述べることが求められるのです。

主張と根拠を分けるトレーニング

基本分離三原則の2番目は、「主張」と「根拠」を分けることです。主張は相手に伝えたいこと、根拠はその裏付けとなります。先ほどのクレームの例で考えるならば、

  • 主張:「課長、クレーム対策の打合せをしてはいかがでしょうか?」
  • 根拠:「今日はお客さまからのクレームが35件もあり、それは普段に比べて多いからです」

もちろん、課長としてはさらなる事実を知りたくなるかもしれません。「クレームはどんな内容?」、「どのようなタイプのお客さまから?」などなど。ただ、それはあとから補足すればよく、まずは事実に基づいた主張を根拠をセットにした話し方をするのが基本となります。

ところが、レッスンを受けてない人が普通の話し方は、このように主張と根拠を分けるということは意識されていません。

  • 同僚A:「ランチどこに行こうか」
  • 同僚B:「何かおいしいものが食べたいよね~」
  • 同僚C:「給料日前だから立ち食いそばがいいな」

のように、何が主張で何が根拠か、もしくは根拠が根拠として機能していない話し方が多いものです。もしも仮に論理的な話し方に直すとすると、

  • 主張:「ランチに立ち食いそばに行きたい」
  • 根拠:「今日は給料日前だからだ」
  • 前提:「給料日前は厳禁の持ち合わせが少ないのでランチにお金をかけたくない」

となります。まあ、ランチの話ならいいのですが、このようなクセをビジネスの話し方まで持ち込むのはNGです。

そして、基本分離三原則の3番目は、「論点」と「非論点」を分けるということ。「論点」とは、「ここで論ずべき内容」ですから、関係ない話を持ち出さないようにしましょう、ということです。先ほどのクレームで見てみましょう。

  • 主張:「課長、クレーム対策の打合せをしてはいかがでしょうか?」
  • 根拠:「今日はお客さまからのクレームが35件もあり、それは普段に比べて多いからです」
  • 課長:「クレームと言えば、先日もあったよね?あの件どうなった?」

ここでは部下と課長で微妙に論点がずれています。部下は「今日の」クレーム(とその対応)を論点としているのに対し、課長は「クレーム」というくくりで今日のも先日のも含めて考えています。もっとも、この場合は部下の方が先に話題を出したので、それに対する課長の反応は論点をずらしていることになり、今度は部下の、(やれやれ、論点をはずす上司の下での仕事は大変だよなぁ)というボヤキが聞こえてきそうです。

ということで、ここまで、ビジネスの話し方の基本である論理的な割りやすい話し方を、基本分離三原則という形で説明しました。

聞き手の心理にも気を配った話し方

では次に、ビジネスにおける話し方のもう一つの要素である相手の心理を考えた話し方を解説しましょう。先程もお話したように、ビジネスにおいて相手に納得してもらう、もしくはその結果何らかのアクションをとってもらうためには、面白い話し方で興味を持ってもらう必要があります。

そのために大事なのは、「ストーリー感」をもった話し方です。というのは、論理的な分かりやすい話し方はともすると、聞き手にとっては退屈になりがちだから。話し方のトレーニングを積んだからといって、よくある三点論法で、「大事なポイントは3点です。第一に…、第二に…」というのでは、分かりやすくはあるのですが聞いていてワクワクするとは言えません。もしくは、ロジカルシンキングでは「結論を先に話す」というのがよく勧められることですが(実際に、先ほどの主張と根拠の例でも、結論=主張が先に述べられていました)、これも心理を考えた話し方ではお勧めできません。結論を先に言うということは、ストーリーだったらエンディングのネタバレしているようなものですから、興味は半減してしまいますからね。

ただ、「ストーリー感のある話し方」と聞くと、「起承転結」というフォーマットを即座に思い浮かべてしまう人が多いのは問題だと感じています。というのは、起承転結はもともとは漢詩のフォーマットで、何かを説明する、ましてやビジネスの話し方にはあてはまらないケースが多いのです。

  • 渭城朝雨潤軽塵(いじょうのちょうう けいじんをうるおす)
  • 客舎青青柳色新(かくしゃせいせいにしてりゅうしょくあらたなり)
  • 勧君更尽一杯酒(きみにすすむさらにつくせいっぱいのさけ)
  • 西出陽関無故人(にしのかたようかんをいずればこじんなからんと)

こんな漢詩を高校時代に学んだ人も多いと思いますが、この第3行目(勧君…)が「転」です。それまで町の情景を描いていた詩がここで一転して君という酒を酌み交わしている相手に移ります。内容ががらっと変わって鮮やかですし、これが結句につながるので「なるほど~」と深い余韻を残します。ところが、これをビジネス文書に当てはめてしまうと、「転」がとたんに難しくなります。それまで話していたことと一転して何かを言うというのは、ストーリーとしてつながらなくなってしまいますからね。

むしろ、ビジネスの話し方においては、PRALの法則です。P、A、R、Lという順序で、誰もがストーリー感があってオチがある話し方ができるのです。

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