「交渉による合意の形成」シリーズ、前回は「1カード交渉」を「2カード交渉」にすることによって、ゼロサムゲームをプラスサムゲームに変えることを確認しました。

ロジカルシンキング~第2のカードでハッピーか

前回の最後に、「屋台のジュース売りはハッピーか?」という疑問を皆さんに投げかけましたが、その答えを解くカギが、「損益分岐点分析」というもの。

ファシリテーションの本題ではないので簡単な説明ですが、要するに「ある一定の売上を上げないと、会社全体として利益は出ない」というコンセプト。

たとえば屋台のジュース売りの場合、もちろん1回1回の取引では利益は出ます。
原価30円のジュースを70円で売ったら、40円が利益です。

ロジカルシンキング~忘れちゃいけない固定費

でも、屋台の代金とか所場代とか、売上に関係なくかかってくる「固定費」というものがあるのが悩ましいところ。

もしも、それらが1日あたり400円かかるとしたら、少なくともジュースを40円×10杯は売らないと、屋台全体としては儲けが出ないことになります。

ということは…

「損益分岐点」というコンセプトにより、屋台のジュース売りにとっては同じ手間(一度の交渉)で倍の売上を計上できるのはハッピーということですね。

ロジカルシンキング~交渉のもう一方はハッピーか

一方、旅行者は?

もちろんハッピー。

1杯80円で、それ以上はまけない、と言っていたジュースを70円で買うことができたのですから。

と言うことで、

 「価格」だけを争点とした「1カード交渉」による「ゼロサムゲーム」

が、

 「価格」と「量」(もしくは売上)を争点とした「2カード交渉」による「プラスサムゲーム」

に変えることができました。

この意味では、交渉のカードはあればあるほどパイは大きくできるものです。

さあ、ではジュース売りとの交渉、他にはどんなカードが追加できそうでしょうか?
どんなカードがあればパイを大きくできるだろうかという観点で考えてみてください。

答えは次回。

前ページ
交渉をまとめる秘密のカードを読む
次ページ
いくらでもある交渉のカードを読む
 
  ロジカル交渉術のページに戻る  

屋台のオヤジだって知ってる損益分岐点

屋台のオヤジだって知ってる損益分岐点