ロジカルシンキングを表現面からまとめたのが本書です。

難易度が若干高いので、中級者から上級者へのブレークスルーを目指す人にピッタリ。とくに、「高杉論理接続語マップ」と名付けられた接続詞の整理は参考になります。

高杉 尚孝著、論理表現力-ロジカル・シンキング&ライティング

【コンテンツ面のポイント】
●ビジネス文書におけるメッセージの3種類
-記述
-評価
-規範

●高杉論理接続語マップ
-順接付加
–追加 また、かつ、さらに、加え、加えて、のみならず、に限らず、は無論のこと、の上、あわせて、並行して、重ねて、しかも、特に、ましてや、とりわけ
–対比
—並列 他方、一方、かたや
—時系列 同時に、以降、以来、以前
–解説
—敷衍 つまり、要するに、具体的には、たとえば、実は、そもそも、ちなみに、
—要約 このように、要約すると、要するに、まとめると、すなわち
—換言 言い換えると、平たく言えば、換言すると
–条件 もし、仮に、もし仮に、ならば、すれば、でなければ、を踏まえると、の限りにおいて、せめて、であれば、なお、
–選択 あるいは、または、もしくは、むしろ、それとも

-順接論証
–理由 なぜなら、というのは、その理由は、原因は、その訳は、裏付けとして、からだ、ためだ
–帰結 したがって、ゆえに、それゆえ、であるからして、結果、これを受けて、により、のために、なので、をきっかけに、すると
–手段 することで、することにより、することによって
–目的 するため、するには、させるには、そのためには

-逆接
–反転 しかし、しかしながら、あるものの、にもかかわらず、に反して、ところが、しかるに
–制限 ただし、もっとも、とはいうものの、反面、さりとて
–譲歩 もちろん、無論、確かに
–転換 ところで、さて、それでは

●ストーリー展開の基本はSCQOR
Situation 状況設定
Complication 問題発見
Question 課題設定
Obstacle 障害克服
Resolution 解決収束

【目次】
第1章 メッセージ 文書作成の基本パーツ
第2章 メッセージの明瞭表現 ポイントは主語・接続詞・具体性
第3章 メッセージの組み立て方 使いこなしたい思考表現技術
第4章 問題解決プロセス ストーリー展開の基礎
第5章 ストーリー展開 理解を促す明瞭な流れ
第6章 フォーマットに落とし込む レポート、プレゼンへの展開
第7章 説得性をさらに高める 実践のためのテクニック

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